このサイトでは、我が家のケースを例に、基本的な介護情報について話しておりますので、ご参考にして頂ければ幸いです。


2009年に脳梗塞の後遺症により自立生活が難しくなった母は、デイサービスに通所しながら、家族や周りの方々に支えられて生活しておりましたが、2015年に脳出血を発症して、完全介護(寝たきり介護)が必要となりました。

今までは要介護3でしたが、完全介護となりましたので、必要とする介護サービスが変わります。
入院してまず最初に行ったことは、介護認定の再申請でした。
今回もお世話になっているケアマネージャーに介護認定の申請を代行して頂きました。

《プチ情報》
介護認定は、申請から認定結果が出るまで、通常1ヵ月程かかります。介護度が上がるのが明確であれば、早めに申請したほうがよいと思います。
申請について不明なことがある場合は、ケアマネージャーに相談してください。

その後、状態が安定してきたので、退院が2週間後に決まると、病院のソーシャルワーカーから在宅での完全介護は大変だからということで、§3介護サービスの種類でいう、「施設サービス」-特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養病床を薦められました。

まず、特別養護老人ホーム(通称、特養)ですが、入所するには、申請から始まり、空きがない限りは入所ができない為、退院が目前に迫っていたこともあり、選択肢には入りませんでした。

次に、老人保健施設(通称、老健)は、病気や怪我などで入院していた要介護者が、退院後、自宅復帰をするために一時的に入所して、リハビリなどを受ける、病院と自宅との中間的な役割を担っている施設で、終生入所という訳ではありませんので、これも選択肢には入りませんでした。

結局、ソーシャルワーカーから提示されたのは、療養病床でした。
療養病床には、「医療療養病床」と「介護療養病床」があり、入院中の母の状態で入所可能なのは「介護療養病床」だと言うことでした。

《プチ情報》
療養病床施設に入所を希望される場合は、施設によって受け入れ基準が異なりますので、要介護者の状態を考慮し、入院中であれば、病院のソーシャルワーカー、退院後であれば、ケアマネージャーに相談して、納得のいく施設を選択してください。
ただし、施設には定員がありますので、いくつか候補を選んでおく必要があります。

退院後の施設入所を薦められていましたが、熟慮した結果、施設には入所せず、自宅での「在宅介護」を選択しました。

在宅介護することが決まりましたので、退院までの2週間のうちに必要な介護サービスを決め、いろいろと準備をしなければなりません。
ケアマネージャーにアドバイスをして頂き、介護保険で受けられる、「訪問看護」、「訪問入浴」、「訪問リハビリテーション」、そして「医師による往診」(介護保険適用外)に決め、それぞれ契約書を交わしました。
また、退院後は介護ベッドなどが必要になりますので、福祉用具をレンタル・販売している事業者(介護保険適用)とも契約しました。

《プチ情報》
◆訪問看護は、看護師による医療的ケア(主治医と連携)
◆訪問入浴は、自宅での入浴サービス(看護師による健康チェック後、入浴介助/介護)
◆訪問リハビリテーションは、作業療法士または理学療法士による身体的ケア
◆訪問診療(居宅療養管理指導)は、医師による健康管理(定期的な検査や薬の処方など)*1
◆福祉用具貸与・販売は、介護に必要な福祉用具のレンタル/リースおよび販売
上記以外に、訪問口腔リハビリテーション(歯科医の訪問診療)があります。*1
*1:介護保険ではなく、医療保険となります。

そして、これらサービスを1ヵ月単位で管理をしているのが、ケアマネージャーです。

介護サービスが決まり、事業者との契約が済むと、退院直前に関係者(各事業者、ソーシャルワーカー、病院の担当看護師、ケアマネージャー、家族)が集まって、退院後の介護計画について、ミーティングを行いました。

このミーティングで、介護サービスの回数(週何回のサービスなのかなど)、介護方法、在宅介護に必要なもの等を話し合あって決定します。(介護サービス計画書/ケアプラン

こうして、大方が決まりますと、次に、退院/在宅介護に向けての準備に入ります。
退院時に必要な介護タクシーの手配(希望すれば、病院のソーシャルワーカーやケアマネージャーが代行して下さいます)や、帰宅してから介護に必要な福祉用具等の用意です。

寝たきりですので、介護ベッドは必須です。そして、それに付随するクッション等も。
特にベッドは、褥瘡(じょくそう)/床ずれを発症すると厄介なので、介護用品カタログやネットからの情報などを参考にし、製造メーカーのショールームなどへも行き、実際に自分たちが体験して決めました。

そうして、準備が万端整い、新たな在宅介護が始まるに際して、家族で確認したのは、「良い加減の介護」で行こうということでした。

大切な家族の介護ですから、どうしても一生懸命になってしまいます。
しかし、根を詰めるあまり、介護者が体を壊してしまったら、元も子もありません。
頑張り過ぎず、介護者のプライベートもキープしつつ、気持ちに余裕を持って介護をしようと、家族で話しました。

そう決めていても、おむつ替えなどは、最初のうちは慣れない為、かなり時間がかかってしまい、特に冬場は風邪を引かないように、手早くやろうと焦るばかりで、不安の方が多かった記憶があります。また、ちょっとした近所への買い物も、目を離している間に何かあったらと心配になってしまい、気が気ではありませんでした。
馴れないことでしたので、少々、神経質になっていたようです。(^^)

初めての介護は知らないことばかりで、右も左も分からないかもしれませんが、それほど心配することはありません。焦らずに、ひとつひとつ経験し、知識を蓄えていけばよいのです。
介護のことでわからないことや困った場合は、躊躇せず、専門家に相談しましょう!



【§4 寝たきり介護になったとき まとめ】
●介護認定の再申請をする(介護度が上がる場合) 
最初から完全介護(寝たきり介護)の場合は、「§1家族に介護が必要になったとき」も参照してください
施設入所を希望する場合は、入所条件/掛かる費用/介護サービス内容/入所待機の有無などを確認する
●介護認定区分によって負担額が異なるので、介護サービスを決める際は、無理のない範囲内に設定する
医療保険適用の介護サービスがある(医療的ケアのサービス)
●不明点や疑問点は、役所の福祉課、地域包括支援センター、ケアマネージャーに相談
●頑張り過ぎず、良い加減の介護を心がけましょう