更新:2022年4月16日

4月に入り、入学式や入社式、転勤など、年度が変わり、新たな生活がスタートしました。
この時期は、ちょっとした不安や期待が入り混じった、何だかくすぐったい気持ちになりますね。

春は、冬の間に眠っていた草花たちが、芽吹き始め、単調だった世界から、いっきに色鮮やかになります。

おいしい漢方 春の章のはじまりです。

おいしい漢方 ニンジンの巻

今回は、オレンジ色が鮮やかな、ベータカロテンが豊富なニンジンです。
一般的にニンジンの旬は秋から冬ですが、産地を変えながら出荷されるので、ほぼ年中野菜となっています。
漢方でニンジンと言えば、朝鮮人参のことですが、こちらのニンジンも負けてはいません。オレンジ色でお馴染みのニンジンは、西洋系ニンジンで、江戸時代末期に西洋から伝来しました。

体内でビタミンAに変換されるベータカロテンを含んでいるニンジンは、免疫(皮膚、粘膜など)をアップする作用や、抗酸化作用などがあり、食物繊維も豊富です。
また、根菜は体を温める効果がありますので、冷え症対策としても、ぜひ積極的に摂りたい野菜ですね。

今回紹介するニンジンしりしりは、すりおしたニンジンと卵を炒めた沖縄の家庭料理として有名ですが、我が家のしりしりは、卵を入れないバージョンです。
ピーラーで薄く削ったニンジンとニンニクに、鷹の爪を加えて、ピリ辛なニンジンしりしりを作ります。
材料は、至ってシンプルですが、ニンジンが旬の時に作ると、甘みが増して美味しいです。

ニンジンの色鮮やかさが、画像に出ていないのが残念💦

ニンジンは、結構脇役として使用されることが多い食材ですが、これは主役を張れるほどの料理になっています。
沖縄バージョンでも自家製バージョンでもよいので、一度お試しあれ。