更新:2022年1月3日

2022年、新しい年になりました。
昨年末から、オミクロン株などという新たな変異ウィルスが出てきましたね。今年こそは普通の生活にもどれるようにと、願ってはいますが、なかなか思い通りにはいかないようです。
これから寒さがさらに厳しくなり、冬が本格化しますので、風邪をひかないように気を付けましょう。免疫力が落ちてくると、風邪をひきやすくなりますので、十分な睡眠と栄養を摂ることに努めて下さい。

前回は、根菜類の大根を紹介しました。
こちらも、冬が旬の鍋の具材になる野菜です。

おいしい漢方 みず菜の巻

みず菜かぁなんて、がっかりしないでくださいね。みず菜も大根同様、生でも加熱しても食べられる、優秀な冬の野菜で、大根同様、こちらも一年を通して販売されています。

みず菜は、ほかの菜葉と比べ茎の部分が、加熱しても柔らかくなり過ぎず、シャキシャキ感を味わえる野菜です。また、香りも春菊ほど主張がなく、香味野菜が苦手な人にはオススメです。
更に驚くべきは、単なる菜葉に見えて、実は栄養価が高く、ビタミンC*1、カリウム、カルシウム*2 、繊維やベータカロテン*3 などを含んでおり、バランスの取れたすばらしい野菜なのです。

漢方では、みず菜は清熱類に分類され、体内の余分な熱を取り除く作用があります。また、食材・生薬の性質の一つである「五味*4」の内の甘味に分類され、胃腸の働きを高めます

さて、みず菜を使った料理で、一番に思いつくのが、鍋ではないでしょうか。
様々な鍋に、脇役として参加していますが、たまには、主役級の働きをするときもあります。
それが、ハリハリ鍋です。
クジラとみず菜だけのシンプルな鍋で、おもに関西地方で食されていました。
いまは、捕鯨禁止となっているため、専門店以外では滅多に食べられない幻の鍋です。
みず菜は魚や肉の臭みを消してくれるそうなので、他の魚や肉などを代用し、ハリハリ鍋風として、主役のみず菜を味わうこともできます。

我が家では、鍋で煮込む以外に、油揚げと砕いたナッツを炒めて、生のみず菜と和え、深煎りゴマドレッシングをかけて、サラダとして食しています。

乾煎りしたナッツが香ばしくてクセになります。


居酒屋メニューっぽいですが、以外と、きちんとしたおかずにもなりますので、鍋をやった次の日などに、サイドメニューとして、一品追加されては、如何でしょうか。

*1:ビタミンCは、水に溶けやすいので、摂取する場合は、スープや鍋などに入れると効果的です。
*2:カルシウムは、ビタミンD(魚類:紅鮭・真いわし・しらすなど、キノコ類:干し椎茸・舞茸など)を含んだ食品と一緒に摂取すると効率がよいです。
*3:ベータカロテンは、油と一緒に摂ることで吸収率がアップするので、加熱の場合は油炒め、生で食べる場合は、サラダにしてオリーブオイルやオイルドレッシングなどで食べます。
*4::漢方では、生薬、食材の性質(食性)を、「酸味」・「甘味 」・「辛味 」・「苦味 」・「鹹(かん)味 」の5つに分けています。