ヤマボウシ

いま、白や薄紅色の『やまぼうし/山法師』があちこちで咲いて、毎日の行き帰りに目を楽しませてくれています。ヤマボウシは、ハナミズキと同じミズキ科なので、ハナミズキと似ていますが、よく見ると総苞片の形が異なっています。

中央にある坊主頭のようなものが、ヤマボウシの花で、その花を包むようにある4枚の白い花びらのようなものが総苞片です。日本、朝鮮半島、中国に自生し、高さが10mほどに成長する落葉高木で、梅や桜とは違い、葉が繁ってから花を咲かせます。花が咲いた後は、青い実をつけ、秋頃に赤く色づきます。この実は食べられることができますが、いまは、おもに観賞用として植栽されているそうです。

一風変わった名前の由来ですが、一説によると、花が咲いている在り様が、坊主頭に白い頭巾を被った延暦寺の僧兵(山法師)のようであるから、『ヤマボウシ』と名付けられとされています。
見た目は清楚な感じですが、名前は硬派なんですね。

先週、東海地方まで梅雨入りしました。6月中頃には、全国的に梅雨入りでしょうか。
本格的な梅雨のシーズンに入ると、湿りがちな空気に嫌気がさすこともありますが、これから開花を迎えるお花は、まだまだありますので、晴天、雨天に関係なく、可憐に美しく咲いている花々を観て、楽しく、華やかな気持ちで日々を過ごしたいですね。

総苞片:花序(花の集まり)を包むように葉が変形した部分(苞葉ともいいます)

雑記

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