三国志~司馬懿 軍師連盟~(ドラマ)

ここ数年来、我が家の視聴テレビドラマは、中国の時代劇が主流となっています。

テレビ朝日の相棒を除いては、フジテレビの大豆田とわ子以来、残念ながら日本のドラマを視聴することがないのですが、たまにNHKドラマで興味深いものがあると途中からであっても見ることがあります。(この感想はいづれまた)

さて、いま視聴しているのが、魏の司馬懿を描いた、三国志ドラマです。
このドラマ、めっちゃオモシロイです!!
リアルタイムでは見られないので、帰宅したらすぐに録画したもの見るほどです。

三国志というと、魏、蜀、呉の覇権争いを描いた、三国間での権謀術数や英雄をテーマにした武骨なドラマが多いですが、このドラマは、司馬懿にスポットを当て、その人間性を深く描いています。

全86話で、2部構成になっています。
第1部: 曹丕に仕官し、曹操の死後、皇帝となった曹丕の時代(司馬懿の青年時代)
第2部: 第2代皇帝になった曹叡~第3代皇帝 曹芳の時代(司馬懿の壮年時代から亡くなるまで)

物語は、一介の書生だった司馬懿が、その才を見出され、主君からの無理難題や政敵の策略を上手く処理しながら出世をして行く一代記となっています。

彼は、生涯を書生として、家族と穏やかな生活を送るつもりでいたのですが、天意により、やむなく乱世の表舞台へと押し上げられていきます。

魏の皇太子争い(曹丕と曹植)から始まり、新しい国造りのための施策(文帝の時代)、外敵に対する防衛など、内憂外患がさまざまと矢継ぎ早に生じ、彼が望んでいた安穏な生活とはかけ離れていきます。順風満帆な日々は少なく、政敵の策略によって、やむを得ず野に降ったり、入獄させられたり、朝廷の職を解かれたり、復職したりと、日々薄氷を踏む思いで、生きています。

そんな彼でも家に戻ると、朝廷では見せない安堵した顔を家族に見せます。
長く苦労を共にした正妻を大事にしながらも、主君から下賜された側室に心を寄せ、そのことを正妻からやり込められる様はとてもコミカルです。緊張感のある話しの中で、ほっとできるシーンを所々に作り込んでいるこのドラマは、緩急のバランスがよく取れていて、飽きることがありません。

三国志ドラマにありがちな天下取りの物語と言うより、家族(血縁の有無ではなく)という単位で描かれたヒューマンドラマのように感じられます。

現在72話まで視聴しています。
物語も佳境に入り、これから司馬懿が、さらに身に降りかかる困難をどのように切り抜け、人生を終えるのか、その様を見るのがとても楽しみです。
出演している役者さん達(演技が上手すぎる!)も含め、大好きなドラマです。

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