雨水 2022

今日から雨水になります。
冬から春に移り、空から降る雪も雨にかわる季節になりました。
まだまだ、寒さが居座っている感じですが、吹く風が柔らかくなってきて、日を追うごとに緩んできているのが感じられます。ウキウキする心持ちになる春はそこまでやって来ていますよ。

梅雨どきの雨に比べて、春の雨は何だか明るくあたたかいような気がするのは私だけでしょうか。

立春から立夏の間に降る雨は、時期や降り方によって呼び名が変わります。単純に春雨ではないところに、日本語の奥深さが感じ取れます。

春の雨を表す言葉として、スタンダードな春雨以外にも、実に様々な表現があります。
• 春時雨(はるしぐれ)
• 小糠雨(こぬかあめ)
• 桜雨(さくらあめ)
• 春霖(しゅんりん)
• 花時雨(はなしぐれ)
• 花散らしの雨(はなちらしのあめ)
• 発火雨(はっかう)
• 桃花の雨(とうかのあめ)
• 杏花雨(きょうかう)
• 軽雨(けいう)
• 雪解雨(ゆきげあめ)
• 催花雨(さいかう)
• 養花雨(ようかう)
• 育花雨(いくかう)
• 春の長雨(はるのながさめ)

これらの言葉は、「しとしと」、「しっとり」、「細かい」など雨の特徴、春に咲く花、春先の自然現象などを交えて豊かに表現されています。

せっかくですから、自分が考えた名前を雨に付けたり、しとしとと降る雨音に耳を傾けたりして、春の雨を楽しんでみるのも面白いのではないでしょうか。