寝たきり介護が始まる前に、いろいろな情報をネット上で調べていたら、ある介護ブログに「ギャッチアップ」という言葉が出てきました。

ギャッチアップ?

一般的には、聞き慣れない言葉ですよね。

医療、介護現場で使われているこの言葉、わかりやすく言うと、ベッドの背上げのことなんです。

寝たきりの場合、上半身を起こし、座った状態(座位)にしてから、食事を摂ります。
こんな時に、「ギャッチアップします。」、などと使います。
家族間ではあまり使用しませんが、ブログなどや介護サービスを受ける際に、この言葉が出てくることもありますので、頭の片隅にでも、記憶していると、いいかもしれませんね。

さて、ギャッチアップする時に気をつけたいのが、ベッドを上げる順番です。

アルファベットの「L」を思い浮かべて下さい。
「L」の字になるように、ギャッチアップを先にすると、マットレスとお尻の間にズレが生じ、褥瘡(じょくそう)の原因にもなりかねませんので、まずは、足側から上げていき、膝を少し立ち上げてから、頭側をギャッチアップします。

我が家で使用している、介護用ベッドは、3モーション仕様で、頭、足、高さの上げ/下げに加え、連動で適当な角度に頭と足が上がる、下がるという機能があります。これ凄く便利なんですよ!

この連動機能で、足上げ、頭上げの順番で、座位体勢を作りますが、この状態でも、お尻がズレることがありますので、我が家では、まず腿の裏とふくらはぎにクッションを入れてから、ギャッチアップして、座位を安定させます。

疑問に思われた方は、この方法でのギャッチアップを一度試してみてください。安定感の違いが分かると思います。

2020/7/1 (水) 更新