医師の往診、訪問看護(リハビリを含む)、訪問入浴。
我が家の完全介護メニューは、この3本柱が基本となっています。これに、訪問歯科(口腔リハビリ)と訪問美容が加わります。

3本柱に関しては、完全介護当初からの利用でしたが、訪問歯科、訪問美容については、しばらく経ってからの利用になりました。
理由は簡単で、当初はそこまで気が回らなかったからです。
完全介護に不慣れなため、基本的な世話(食事、排泄)と介護サービス利用時の準備だけで、手一杯のところがありました。(いまは、かなりのベテランですが・・・。)

さて、訪問歯科ですが、医師による診察なので、医療保険の適用になります。
介護保険は、介護認定を受け、介護度によって利用額の上限があるのに対し、医療保険は、年齢や収入の有無よって負担額が異なりますので、ご注意ください。(内科医師の往診も同じです)

訪問歯科については、見守り介護時代からお世話になっている、ケアマネジャーさんに誤嚥予防をしたい旨を伝え、大学病院の口腔リハビリ科を紹介して頂きました。(介護でわからない事がある時は、遠慮なくケアマネジャーさんに聞きましょう。)

医師と歯科衛生士の2人1組で、月一の往診ですが、毎年4月に人事異動があり、担当医師や歯科衛生士が替わることがあります。我が家も、医師が3人替わりました。とは言え、カルテは引き継いでいくので、心配はありません。

訪問時間は約30分ほどで、口の中の状態を診た後に、ブラッシングをし、時々虫歯予防のケアもします。
特に問題がない場合は、これで終了ですが、虫歯の治療や歯垢除去なども状況に応じて行います。
基本的には、歯科衛生士がブラッシング、口腔ケアなどの作業をし、歯科医師は、診断が主になります。(内科医師も同様で、検温/血圧などの計測は、看護師が行い、医師は診察と処方を行います。)
また、疑問に思ったことや分からないことには、きちんと答えてくれ、必要であれば指導もして下さいますので、分からなかったらどんどん質問しましょう。

今まで食べかすが歯垢になるものだと思っていましたが、食べかすなどがなくても、歯垢はできるそうです。歯を磨く行為は、とても大切なことなのですね。

生涯における永久歯の本数は、80歳で20本以上が残っているのが理想的だそうです。
8020(ハチマルニイマル)運動という啓発運動(厚生労働省・日本歯科医師会推進)があるのを知っていましたか?1989年から始まったそうですが、80歳になっても20本以上の歯が残るようにしましょうという運動です。
20本以上の歯があれば、しっかりと噛むことができ、満足した食事ができるそうです。また、噛むという行為は、脳を活性化するため、認知症予防にもなるので、高齢になっても永久歯を保つことが大切なのだそうです。
食べるということは、生きて行くうえで必要不可欠な行為です。
いつまでも自分の歯で、おいしい食事をしたいですね。