高齢になると、体感温度が鈍くなるようで、夏場でもエアコンをつけないで過ごしている介護サービス利用者さんがいるそうです。
本人的には、大丈夫なのでしょうが、訪問してサービスを提供している事業所の方々にとっては、扇風機や窓開けをしているとはいえ、作業するには酷な暑さだと思います。

我が家は、母がわりと汗をかく方なので、夏のシーズンは、1日中エアコンをつけ、さらにサーキュレーターを回しています。

体が冷えないように、適度な温度設定にしていますが、たまに後頭部などに汗をかいている時や猛暑日には、ケーキなどについてくる小ぶりの保冷剤を首の後ろに当てて体温調節✳︎1を図っています。
冷却用のジェル枕ですと冷え過ぎるので、チョとした涼をとるには、保冷剤がとても便利です。我が家は、冷凍庫に4、5個ほど常備しています。

見た目が変わらなくても、脱水状態になっている場合もありますので、おむつ替えや体位変換時に、体を触ってみて少し汗ばんでいるようでしたら、小さな保冷剤をガーゼやハンカチなどで巻いてから、首の後ろに当ててみるのも一つの手です。

ただし、これを行うのは、ご本人に確認してからになりますが、なかには確認を取るのが難しい方もいらっしゃいますので、なるべく医師や訪問看護師に前もって相談されることをおすすめします。

世間では、『介護』と簡単に一括りされている感じですが、介護を受ける方の状態は、千差万別です。暑かろうと判断して、勝手に体を冷やすような行為は、できるだけ避けるようにしたいです。
我が家でも、汗をかいている時や高熱がでた時は、訪問看護師に一度確認を取ってから行っていますので、独自の判断で行わないようにご注意下さい。(訪問看護師さんの負担になりますので、高熱が出た場合以外は、確認は1度きりにしています。)

✳︎1:体温には、皮膚温度と深部体温の2種があります。
皮膚温度: 測定部位によって温度が異なります。通常、ワキ、耳、舌で測っているのは、皮膚温度です。
深部温度: 体の内部の温度で、外界の影響を受けず、皮膚温度に比べると安定しています。通常、鼓膜、直腸で測っているのは、深部温度です。

更新:2022年8月19日